台中・豊原と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは、きっと活気にあふれ、台湾らしいローカルな雰囲気を楽しめる「廟東夜市」ではないでしょうか。
そんな賑やかな夜市の一角、新生北路を少し歩いたところに、まったく違った雰囲気の空間があります。それが「禾雪咖啡(Hexue Cafe)」です。
夜市のにぎわいとはほんのすぐ隣にありながら、店内にはどこか静かで、温かみのある穏やかな空気が流れています。
私のように、夜市をひと通り歩き回って「ちょっと休憩したいな」と思ったときには、禾雪咖啡に入ると、まるで日常から少し離れた別の時間へ入り込んだような感覚になります。
ここは、ただコーヒーを楽しむためのお店というだけではありません。慌ただしい日常の中で、もう一度自分のペースを取り戻せる、そんな小さな隠れ家のような場所です。

雰囲気と空間:古民家の高い天井に広がる木梁と、ツンデレ看板猫
禾雪咖啡は、昔ながらの古い家屋をリノベーションしたカフェ。店内で特に魅力的なのが、当時の構造をそのまま残した、開放感のある高い天井と木梁です。
ふと視線を上に向けると、木材が交差するように組まれた梁の美しさが目に入ります。その職人技を眺めていると、自然と気持ちまで少し開放されていくような感覚になりました。


そして、この場所の本当の「主役」ともいえるのが、鋭い眼差しをしていながら、性格はとても穏やかな看板猫です。
陽の光が差し込む場所で、気持ちよさそうに自由に寝転がっている姿を眺めていると、そののんびりとした雰囲気がこちらにも伝わってきます。
店内に流れる穏やかな日本の音楽も相まって、さっきまで夜市で列に並んだり、人混みの中を歩いたりして感じていた疲れやイライラも、この瞬間にはすっかり癒されていくようでした。
ここでは、時間が時計の針のように刻々と進んでいくのではなく、まるでスローモーションのフィルターをかけたように、ゆっくりと流れているように感じます。

味わいの楽しみ:レモンピール入りバスクチーズケーキとレトロなカップのオレ
バスクチーズケーキ:削りたてのレモンピールとハニカムシュガーのサプライズ

このスイーツは、禾雪咖啡を代表する一品といってもいいでしょう。
チーズケーキ自体はとてもきめ細かく、なめらかな口当たり。その上に削りたてのライムの皮(Lime Zest)が散らされているのが、なんとも印象的なポイントです。
ライムの爽やかな香りがチーズの濃厚さをほどよく引き締めてくれて、全体の味わいをバランスよくまとめています。


さらに驚いたのが、添えられていた「ハニカムシュガー」です。
ひと口かじると「カリッ」とした食感が心地よく、ほんのり焦がしたような香ばしい甘さが口の中に広がります。
このひと工夫が加わることで、スイーツ全体に個性的な食感と味わいの重なりが生まれ、中心街にある洗練されたスイーツ店にも負けないほどの完成度だと感じました。
見た目も楽しめる、こだわりを感じるドリンク体験


店内のドリンクも、見た目にちょっとしたこだわりが感じられます。
この日に注文した「ハニーオレ」は、赤い小さな花柄が入ったレトロなガラスカップに入って登場。見た目がかわいいだけでなく、はちみつのやさしい甘さが濃厚なミルクのコクを引き立て、全体をうまくまとめています。
一方、「禾雪ラテ」は、また違った職人気質を感じさせる一杯。コーヒー豆をしっかり焙煎した香ばしい風味と、きめ細かなミルクフォームがほどよく合わさっています。
思わず席にゆっくり腰を下ろして、一口ずつ味わいたくなるような、落ち着いた味わいのラテでした。

禾雪咖啡(Hexue Cafe)基本情報:
豊原を訪れる予定の方には、禾雪咖啡は夜市を楽しんだ後に立ち寄る「2軒目」のカフェとしてもぴったり。落ち着いた雰囲気の中でゆっくり過ごせるので、とてもおすすめです〜😊
店名: 禾雪咖啡(Hexue Cafe)
住所: 420 台湾台中市豊原区新生北路80号(廟東夜市近く)
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